むくみ・たるみとお口まわり

 お酒を飲んだ翌朝などに見られる顔のむくみ。年齢を重ねたせいか最近気になるたるみ。できれば出てきてほしくないものです。
むくみやたるみの原因や予防法を知れば、すっきりした小顔に変われるかもしれません。むくみ・たるみとお口まわり

 まずはむくみの原因です。 むくみは血流の低下によって起こります
 私たちのからだのおよそ60%は水分です。
これらの水分は毛細血管を通じて行き来して、細胞に栄養を届けたり、老廃物を除去したりしているのですが、通常は体内の水分の割合は維持されています。
 なんらかの理由で、血流の低下が起きて、組織と細胞の間に余分な水分が溜まると、むくみが発生します。

「なんらかの理由」はいろいろとあって、冒頭のお酒のこともありますし、塩分を摂り過ぎたときや、運動不足だったり、汗をかかない体質だったりすると、むくんでしまうことがあります。
 また血流の低下は、筋力の低下からも影響を受けます。筋力が弱いと血流も低下します。顔やあごの筋肉が顔のむくみを左右しているのです・

 一方のたるみは、皮膚の弾力が低下し、重力で顔の筋肉が垂れ下がった状態です。
 加齢によって、皮膚の弾力を支えているコラーゲンやエラスチンなどの皮下組織が回復力が落ち、新陳代謝が遅くなると重力によって肌にたるみが出ます。
 また、皮下脂肪を支えてきた顔の表情筋の筋力が衰え、皮膚や脂肪を支えきれなくなってきて、たるんできてしまいます。

 予防策はそれぞれ違ってきます。
むくみであれば、飲酒や塩分量といった食生活や、運動不足であれば生活習慣をあらためることで、予防効果が見込めるでしょう。
たるみであれば、コラーゲン、エラスチンの産生を妨げる紫外線や乾燥から肌を守りましょう
 そして、むくみ・たるみ共に予防効果が期待できるのが、顔の筋肉を鍛えることです。
むくみであれば咀嚼筋、たるみであれば表情筋・咀嚼筋、さらには首まわりの筋肉を鍛えましょう。
鍛えるには、咀嚼筋では歯ごたえのある食材を厭わずに積極的によく噛むことを心掛けましょう。
表情筋は一つの大きな筋肉ではなく、小さな筋肉の集合体ですので、筋肉を全体的に鍛えることが必要です。

 表情筋を鍛えて、表情豊かに過ごすだけでも、ご自身や周りの人を幸福にします。
さらに顔やお口まわりの筋力を保つことが、長寿の一助になりえるのですから、素晴らしいことだと思いませんか。