審美歯科って、なんだろう?


 審美歯科は「歯のエステ」と呼ばれるように、歯と口全体のトータルバランスを考えて、より美しく、より健康的な口元にするという考えから生まれた治療分野です。
口元全体が対象なので、その領域はとても広く、歯の汚れを落とすクリーニングから、歯を白くするホワイトニング、歯並びや咬み合わせを改善する歯列矯正、失ってしまった歯のための入れ歯、インプラントなどがあります。

審美歯科の必要性とその効果も様々です。例えば、歯の色が少し黄色い、と気になって、口を大きく開けて笑えない人歯並びがよくない、とコンプレックスがあって、口に手を当てて話をする人そんな人が歯を治すことで、性格が明るくなって、積極的になれるという面があります。
口は顔の一部であると同時に消化器系のはじまりです。  歯並びや咬み合わせを治すことで、消化系の機能が高まり、より健康になるケースもあります。自分にあった良い入れ歯を持っている方は、硬いものでもご自分が食べたい物が食せる幸福を感じるでしょう。

審美歯科の治療内容には、主に以下のようなものがあります。
●クリーニング
歯の着色や歯石を取り、歯と歯肉を本来の健康的な美しさにしていきます。歯石をとるので、歯の疾患の予防にもなります。
●ホワイトニング(ブリーチング)
変色した歯を歯科用の漂白剤で白くします。家庭で行うホームブリーチングと歯科医院で行うオフィスブリーチングがあり、併用して行うことが効果的です。
●ラミネートベニア
歯の表面を薄く削り、ラミネートベニアと呼ばれるセラミック製の薄い付け歯を貼り付けます。生まれつき変色している歯、歯のすき間や変形した歯を改善できます。
●セラミックスインレー・クラウン
金属の詰め物(インレー)、被せ物(クラウン)の代わりに見た目が白く美しいセラミックのインレー、クラウンを入れます
●歯列矯正
矯正装置によって、歯を少しずつ動かし、歯並びを矯正します。
●入れ歯
マグネットやアタッチメント(維持装置)を使った方法など、従来のバネ式よりも歯の負担が少なく安定感の高い方法もあります。
●インプラント
顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に冠を装着する方法です。自分の歯のような感覚が得られます。

現在の保険制度では、審美治療は、保険対象外となる処置が少なくありません。治療前には歯科医と費用について、充分相談しましょう。