子どもの歯磨き習慣
むし歯のある子どもの人数や本数は、そのピークだった1970年代から減り続け、現代でも低いレベルに抑えられています。
それを実現・維持するのに、大きな役割を果たしているのが、ご家庭での歯磨きです。なかには歯磨きが嫌い、苦手といったお子さんもいるなかで、歯磨きを習慣化できれば道は開けてきます。
お子さんが自分の手で歯磨きをできるようになるのは、個人差もありますが2~3歳くらいでしょうか。
まだ上手には磨けないので、あとで保護者が仕上げ磨きを行います。
仕上げ磨きは5~6歳くらいまでしてあげてください。
この初めて歯磨きをする段階では、
時間帯や順番を決めて歯磨きをするようにします。
「ご飯を食べる」→「お皿の片付けをする」→「歯みがき」といったような
流れをつくることで習慣になるようにします。
習慣化を目指すとき、もう一つ大事なのは、「
歯みがきを楽しいものだと思ってもらう」ということです。ゲームの要素を持たせる、終わったらシールを貼る、といったことで、お子さんを惹きつけます。
小学校低学年の間は、仕上げ磨きをさせてもらえないまでも、磨き残しがないかをチェックしてあげましょう。ちょうど乳歯が永久歯に生え変わる時期でもあるので磨きにくいのですが、自分で完全に磨けるように教えていきます。
チェックしてあげること、上手にできていたら
ほめてあげることで、お子さんの歯磨きへのモチベーションも上がります。
中高学年になると
面倒くさがって歯磨きをさぼる子どももいます。例えば学校での歯科健診や歯磨き指導などのタイミングで、
必要性を理解させ習慣化へ導きます。
中学校、高校と進学するにしたがって、
忙しくなり一時的に歯磨きがおろそかになるかもしれません。
しかし、幼な心に歯磨きの習慣がきっちりと刻み込まれていると、いずれは気がついて、歯磨きを実践するように...そんなふうに育ってほしいものです。